Krill oil capsules, isolated on white.

 

オメガ3脂肪酸を摂取することのできる油としては、魚油やエゴマ油、亜麻仁油などが良く知られていますが、新たなオメガ3の供給源「クリルオイル」が注目を集めています。

 

クリルオイルが気になる方のために、効果・効能や、魚から取れるオイルとの違いなどについてまとめてみました。

クリルオイルってそもそも何なの?

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クリルオイルは、動物プランクトンの一種である「オキアミ(英語で、krill=クリル)」から抽出した油のことです。

 

ミカサの旦那ミカサの旦那

髭クジラの餌とか、釣りの餌になっている小さなエビっぽいやつね。

ブログ管理人 ミカサブログ管理人 ミカサ

オイルに使われているナンキョクオキアミは、地球上で一番個体数が多い生物なんですって。

 

オキアミは、植物性プランクトンや藻類を餌にしている甲殻類で、体長は3から6cm位です。

 

 

実は、1970年代から、オキアミは次世代の人類のためのタンパク源としても注目されていたのですが、採算が取れずに商品開発は見送られていました。

 

しかし、1990年代に、オキアミの脂質をカナダの会社がオイルとして商品化。

これをきっかけに、日本をはじめとする他の国々もクリルオイル市場に参入するようになり、オイルの生活習慣病への効果が話題に上るようになったということです。

 

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クリルオイルについて知っておくべき4つの真実

では、クリルオイルが評価されている理由をひとつずつ見ていきましょう。

 

話題の健康成分、オメガ3脂肪酸がたっぷり

油脂の構成要素である脂肪酸にはいくつか種類がありますが、「オメガ3系」と呼ばれるものは、私たちの健康に欠かせない成分を含みます。

 

最近は、オメガ3脂肪酸を含むオイルがマスコミに取り上げられることも多くなりましたね。

例えば、亜麻仁油エゴマ油、それに魚油から作られたオメガ3サプリメントなどです。

 

参考:亜麻仁油の効能と摂取量 レシピのまとめ

 

代表的なオメガ3脂肪酸は、EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)ALA(α-リノレン酸)の3つがありますが、最初の2つは魚由来であり、ALA(α-リノレン酸)のみ植物由来です。

 

では、このEPA・DHAとα-リノレン酸は全く異なるものなのか、というと・・・

そうではありません。

 

摂取された植物由来のα-リノレン酸の一部は、体内でEPA・DHAに変換されます。

 

面白いことに、同様のα-リノレン酸→EPA・DHAの変化は、海中の生物の中でも行われています。

 

以下の食物連鎖を表わしたチャートをご覧ください。

 

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藻類に含まれるα-リノレン酸から始まって、EPA・DHAが食物連鎖を通して海の生き物の油の中に蓄積されていく様子が何となく理解できましたか?

 

このように、クリルオイルには、オメガ3系の脂肪酸EPA・DHAが豊富に含まれています。

 

これがクリルオイルの第一の特徴です。

魚油よりクリルオイルのオメガ3の方が吸収されやすい

 

さて、ここまでで、魚の体内にもオキアミの体内にもオメガ3脂肪酸が含まれていることがお分かりになったと思いますが・・・実は魚のオメガ3とオキアミのオメガ3とでは構造が異なっています

 

クリルオイルには、オメガ3系のEPA・DHAが30%、それに加えて別のタイプの脂質である「リン脂質」も40%含まれています。

これは「リン脂質結合型オメガ3」と呼ばれています。

 

その一方で、魚の油に含まれているEPA・DHAは「トリグリセリド(中性脂肪)」と結合した構造になっています。

 

ミカサの旦那ミカサの旦那

リン脂質?トリグリセリド?ちょっと頭が混乱してきたな。

ブログ管理人 ミカサブログ管理人 ミカサ

えーと、じゃ、脂肪についてもう少し説明するわね。

 


4種類の脂肪

体内の脂肪(脂質)は、大きく4つに分けられます。

・トリグリセリド(中性脂肪)‐‐‐体内に貯蔵されたエネルギー。脂肪酸とグリセリンと呼ばれる物質が結合してできる。体内に存在する脂肪の9割近くがこのトリグリセリドである。

・コレステロール‐‐‐細胞膜を作ったり、筋肉を作るホルモンの原材料となる。食物から摂ったり、肝臓で合成される。血液中で過剰になると、動脈硬化等の病気の原因となる。

・リン脂質‐‐‐細胞膜の主な構成成分。レシチンとも呼ばれる。水と油の両方になじむ性質(両親媒性)がある。

・脂肪酸‐‐‐脂質の構成要素。飽和脂肪酸・一価不飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸などの種類がある。

 

さて、魚油のEPA・DHAはトリグリセリド(中性脂肪)と結合しており、クリルオイルのEPA・DHAの40%はリン脂質と結合しているとお話ししました。

 

 

魚油のEPA・DHA、つまりトリグリセリド結合型オメガ3を摂取しても、トリグリセリドは水に溶けませんから、消化器の中でトリグリセリドとEPA・DHAが分解され、その後吸収されます。

 

その一方で、クリルオイルのEPA・DHAは、一部はトリグリセリド結合型ですが、40%はリン脂質結合型オメガ3になります。

リン脂質結合型オメガ3は、水に溶けるので、体内に効率よく吸収されることができます。

 

 

このように、クリルオイルは、魚油よりもオメガ3の吸収に優れています。

 

 

 

抗酸化物質アスタキサンチンのサポート

クリルオイルには、リン酸に加えて、魚油に含まれていないアスタキサンチンという物質も含まれます。

 

 

アスタキサンチンとは、エビ、カニ、サケなどを赤く彩る天然色素カロテノイドです。

 

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しかし、アスタキサンチンは単なる色素ではありません。

身体の老化を促す活性酸素を消去する強力な抗酸化力を持ちます。

 

 

オメガ3系のEPA・DHAは、不安定で劣化しやすいのが難点ですが、クリルオイルのEPA・DHAに関していえば、アスタキサンチンのおかげで酸化しにくくなり、より効果を得やすくなっています。

 

 

原料が南極育ちのオキアミだから汚染の可能性が極めて低い

 

クリルオイルの原料は、主に南極に生息しているオキアミである、と最初にお話ししました。

 

まず、南極海は、地球上で 最も人為的な化学汚染が少ない海域であると言われています。

 

また、オキアミ自体も、サイズが小さく、生存期間も短いため、汚染物質を大量に蓄積することがありません。

 

こういった理由から、特に妊娠中・授乳中のお母さんは、オメガ3系のオイルを摂取するなら、魚油よりもオキアミ由来のクリルオイルが安心かもしれませんね。

 

 

 

クリルオイルの7つの健康効果

さて、ここで健康に有益なクリルオイルの7つの効果を挙げていきましょう。

 

脂質異常症を改善:コレステロールや中性脂肪を下げる

脂質異常症とは、以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる病気のことです。

 

コレステロールや中性脂肪が多すぎる状態は、高血圧糖尿病脳梗塞といった病気を招く可能性があります。

 

クリルオイルは、この脂質異常症の改善に役立つことがわかっています。

実際の研究によると、クリルオイルを摂取していた対象者の総コレステロール、悪玉コレステロール、中性脂肪がいずれも下がったことが確認されました。

 

魚油と比較研究がされたところ、クリルオイルの方がコレステロールや中性脂肪の低下率が大きいことがわかりました。

 

肝機能を改善

日本水産株式会社・生活機能科学研究所が行った実験結果によれば、アルコールが肝臓に及ぼす害がクリルオイルによって抑えられるということがわかっています。

 

クリルオイルには、「リン脂質(レシチン)」が含まれますが、このリン脂質とオメガ3の相乗効果により、肝臓によい影響が与えられるようです。

 

脳の老化防止対策

DHAには脳の老化や記憶・学習能力の向上に有益な働きがあると言われています。

 

クリルオイルを摂取することでこのDHAを増やすことが可能となります。

また、人に対して行われた研究では、魚の油よりもクリルオイルの方が健脳効果が高いことが示されているようです。

 

心筋梗塞の予防

EPA・DHAを摂取することで、血小板の凝集を抑えたり、血管を柔軟にして血行を良くするなどの働きがあると言われています。

 

いわゆる「血液サラサラ効果」ですね。

こうした働きにより、心筋梗塞の予防効果が期待されます。

 

関節リュウマチの抑制

オメガ3脂肪酸の摂取が関節リュウマチに効果的に働くということはすでに認められてきました。

カナダの臨床実験によれば、クリルオイルの摂取により関節症の症状が有意に低下したということです。

 

月経前症候群の改善

魚油は月経前症候群(PMS)を緩和すると考えられていますが、クリルオイルもまた月経前症候群の症状の改善と緩和に効果的であるという報告がなされています。

 

精神疾患の改善

EPA・DHAが精神医学的な状態に効果をもたらすということは、以前から知られています。

実際に、米国精神医学会委員会は、次のような治療を推奨しています。

ムード、衝動性コントロールや精神医学的な障害を持つ患者は1g/日のEPA+DHAを摂るべきである。

引用:Omega-3 fatty acids for psychiatric illness, Current Psychiatry

 

クリルオイルの摂取方法は?

当然のことながら、オキアミを生のまま摂取すれば、純粋なクリルオイルを摂ることは可能ですが・・・今のところクリルオイルはサプリメントの形でしか一般に手に入れることはできません。

 

クリルオイル100%のサプリメントはコレだ!

「クリルオイル」と商品名についていても、魚油が含まれたサプリも多いようです。

ここでは、クリルオイルだけ作られたサプリメントで代表的なものを紹介します。

 

※各成分の数値は1日分のサプリに含まれる量です。

 


A・E・Dクリルオイル(グランドサン)

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◆当サイト一押し!◆
【有機JAS 認証】水銀、PCB、放射性物質無検出の安全なサプリ。
オメガ3系脂肪酸それぞれの含有量が明確に示されており
しかも他のサプリと比較すると含有量が多いクリルオイルです。

  • EPA 137mg
  • DHA 62mg
  • リン脂質 472mg
  • アスタキサンチン 76mcg

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極上クリル(健美ライフ)

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モンドセレクション金賞受賞なので品質は保証付きのクリルオイル。

  • EPA 125mg
  • DHA 57mg
  • リン脂質 416mg
  • アスタキサンチン 83mcg

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南極クリルビタミン

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地球上で最も汚染の少ない南極で取れた「南極オキアミ」由来のクリルオイルと8種のビタミンを配合したサプリメント。

2粒(0.82g)あたり:
栄養成分表示
エネルギー 4.81kcal
たんぱく質 0.23g
脂質 0.36g
炭水化物 0.18g
食塩相当量 0.005g
ビタミンA 850μg
ビタミンB1 1.4mg
ビタミンB2 1.6mg
ビタミンB6 1.4mg
ビタミンB12 2.4μg
ビタミンC 100mg
ビタミンD 5.5μg
ビタミンE 6.5mg
クリルオイル 240mg

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クリルオイルの望ましい摂取量とは?

クリルオイルの摂取量の基準値となるのは、厚生労働省による数値です。

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引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)の概要

クリルオイルも含めたオメガ3脂肪酸に関する日本人を対象とした研究は十分になされていませんから、上記の数値も絶対的なものではなく、あくまでも「目安量」です。

 

また、クリルオイルの量=目安量ではなく、クリルオイルに含まれるオメガ3系脂肪酸の目安量であることに注意してください。

 

ちなみに、クリルオイルは製品によっては、クリルオイル以外の別の栄養成分が追加されているものもあります。

摂取量を調べるためには、実際のクリルオイルの量とその何%がオメガ3脂肪酸に当たるのかを確認してください。

 

 

 

クリルオイルには副作用がある?

クリルオイルは薬物ではありませんが、摂取する際に気を付けるべきことが2つあります。

 

1.甲殻類アレルギー

海老蟹に対するアレルギーのある方の全員がオキアミでアレルギー症状を起こすわけではないようですが、念のため、甲殻類アレルギーのある方は、クリルオイルを摂取する前に医師にご相談ください。

 

2.抗凝血効果

EPAには血液を固まりにくくする作用があり、それが血液をサラサラにすると言われています。

ただし、多量に摂取し続けた場合、抗凝血効果、つまり血液が固まりにくくなる可能性があります。

 

実際に、生の魚やアザラシを常食とするイヌイットは、怪我などで出血した時血が止まりにくいという観察結果があります。

ですので、血液凝固障害の方や抗凝血剤を使用中の方は、クリルオイルを摂取する前に医師にご相談ください。

 

 

まとめ

クリルオイルってそもそも何なの?

クリルオイルとは、動物プランクトンの一種である「オキアミ(英語で、krill=クリル)」から抽出した油
個体数が地球上で最も多いと言われているオキアミは次世代の人類のためのタンパク源として期待されている資源

クリルオイルについて知っておくべき4つの真実

1 話題の健康成分、オメガ3脂肪酸がたっぷり

海洋の食物連鎖により、クリルオイルには豊富なオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が含まれる

2 魚油よりクリルオイルのオメガ3の方が吸収されやすい

クリルオイルのEPA・DHAは「リン脂質結合型オメガ3」。魚の油に含まれるEPA・DHAよりも効率的に人体に吸収される

3 抗酸化物質アスタキサンチンのサポート

クリルオイルのオメガ3系脂肪酸は、赤い色の天然色素カロテノイドのアスタキサンチンにより、酸化しにくい

4 原料が南極育ちのオキアミだから汚染の可能性が極めて低い

南極は最も海洋汚染が少ない地域。またライフサイクルが短く小さなオキアミには汚染物質が蓄積しにくい

クリルオイルの7つの健康効果

1 脂質異常症を改善:コレステロールや中性脂肪を下げる
2 肝機能を改善
3 脳の老化防止対策
4 心筋梗塞の予防
5 関節リュウマチの抑制
6 月経前症候群の改善
7 精神疾患の改善

クリルオイルの摂取方法は?

サプリメントの形で摂取

クリルオイル100%のサプリメントはコレだ!

クリルオイルだけから作られた代表的サプリ

  • A・E・Dクリルオイル(グランドサン)
  • 極上クリル(健美ライフ)

クリルオイルの望ましい摂取量とは?

厚生労働省の数値を目安に摂取

クリルオイルには副作用がある?

以下のふたつに注意し、必要に応じて医師に相談の上摂取

1.甲殻類アレルギー
2.抗凝血効果